東京フラクタル

忠犬ハッチの毒出しブログ

アドラー心理学の視点から最近話題の北条かや氏を読み解いてみる

本人のことを何も知らないでその人を語ることなどできないし
直接その人と会うことなしにネットの情報だけで相手を判断することは賢明でなく
なによりもフェアでないのでスポーツマンシップに反するのですが

はてな村に移住してから
イケダさんとはあちゅうさんと北条さんという御三方が
何かと物議を醸してはネット上で叩かれる人たちだということはわかりました。

高知でトマトつくってる人がイケハヤさんで
ときどきボヤを起こすのがはあちゅうさんで
いろいろこじらせているのが北条さんという認識しかないので
私が語れることなど何もないんですけど

先日は『うっぷんを晴らしたい人はこれを読んでください』というタイトルに引っかかり
うっかり北条かや氏のブログを覗いてしまった私が悪かった。
屍体だと思って蹴っていたものが実はゾンビだったというどんでん返しに
魑魅魍魎が跋扈するネットの世界恐ろしやくわばらくわばら... と
何も見なかったことにしよう、華麗にスルーしようと心決めていたのに
彼女の闇というか得体の知れない何かに触れてしまったが最後、
私の中で食あたりを起こし、どうにもこうにも胸焼けが止まらないので
批判めいたことを言うのも書くのも本当に好きではないのですが
毒を以って毒を制すじゃないけれど
この胸クソの悪さを治めるために、北条氏自身が語っていたように
書くことによって気持ちを落ち着かせようと思い立ちました。

以下、北条かや氏をゾンビたらしめているものの正体が
一体何であるのかを紐解いてみたいと思います。
ダイヤモンド社『幸せになる勇気』の目次を無理やりこじつけてみたので
本を片手に読み進めるとわかりやすいかと思います)

 

悪いあの人、かわいそうなわたし

昔、大学時代の男友達から

「高校の頃、知り合いの女が肉体関係を迫ってきて
『彼女がいるからそれは出来ない』と伝えたら
契りを結んでくれないのならば死んでやると泣かれたので仕方なく契ってやった」

という趣旨の話を聞かされたことがありまして
ちょっと得意な感じでそこはかとない自慢話にも聞こえたので

「え。死ねば?って言えばよかったじゃん」と正直に答えたら

「なんてひどいことを言うんだ。かわいそうだと思わないのか」

と憤慨されたことがありました。

(うーん、かわいそうというか...それって脅しだよね?)

その脅しに屈した上に、自分が彼女を助けてあげたがごとく美談として語るとは
一体全体どういうことなんだと二重の意味で理解に苦しんだ覚えがあります。

わたしを憎んでくれ!見捨ててくれ!

私の思い通りにならないのならば死んでやる!という発想には
自分が死ぬことによって相手を後悔させてやろう責任を負わせてやろうという意図があります。
それは相手に対する捨て身の復讐であり暴力であって憎しみと恨みの感情が発端となっています。
そこに愛や思いやりなどひとカケラもないわけです。

本当に相手のことを想うのであれば
相手が何を望んでいるのか、何を嫌がるのか
そのことに意識が向いてもよさそうなものですけれど
件の彼女はただただ自分さえよければいい、自分の望みさえ通ればいいという
極めて自己本位的な考えしか持てていないことがわかります。

精神上の問題を逆手にとって、自分を神聖不可侵な存在に仕立て上げることで
誰も彼女について話題にできなくさせてしまう手法はまさしく地雷系。
周りは腫れ物を触るように接するしかありません。
そんな人間は滅多にいませんが、万が一出会ってしまったときには関わらないか逃げるが一番。
大学の彼はモテ自慢をしたかったのかなんなのかよくわかりませんが
彼女の要求に屈した時点で彼女のわがままを許してしまったのです。
自分の尊厳を保ちつつ、本当に彼女のことを思う気持ちがあったなら
そのわがままは断固として拒否すべきでした。
彼女の要求は不当なものだということを、それを否定することで彼女に教えてあげなければ
本当の意味でその先の彼女を救うことにはならなかったのです。

人生は「不完全」から始まる

アドラーによると人は幼児期には何も出来ないか弱い存在です。
その未熟な存在が世話をしてもらうために親にとる戦略がライフスタイルであり、
人は幼い頃に選択したそのライフスタイルを大人になるまで癖として持ち続けるとのことです。
自分でなんでもできるようになる状態。
それがアドラーの目指す教育の最終目標です。
とどのつまりは自分の考えに責任を持つ大人になるということでしょう。
その状態に達するまでに、まずは自己中心性から始まることに異論はないでしょう。
自分が生まれ、次に他者を認識し始めます。
幼いうちは親、兄弟。そのうち学校の友人ができはじめ
社会で働くうちに人とのつながりが広がっていきます。

その道すがらには様々な体験があるでしょう。
成長して他者との関わりが広がっていくにつれ、自分の世界がどんどん広がり
他者と交わっていくうちに自分がどのような人間なのかを学んでいくことができます。
ときには自分の考えが否定されることがあるかもしれません。
しかしそれは、社会が上手く回っていくためのルールや規範を守るためであったり
もっといい方法があるために他人が教えてくれていることがほとんどで
幼児期から変わらずとり続けていたやり方や、自分の意見がいつでも通るわけではない
ということを人は遅かれ早かれ学ぶことになります。

自立とは、「わたし」からの脱却である

自分のわがまま(当人はわがままであると認識していない)やこだわりが強すぎて
にっちもさっちも行かなくなったとき
人ははじめて、「もしかして自分が間違っているのかもしれない」と気づき
その考えや行いを悔い改めることができます。
そこには概念上の「小さな死(自己否定)」が発生します。
自分が正しいと信じてきたことが否定されるのです。
その転換点を見誤ることなく、くだらない自我をぶち壊して捨て去り、
新たな道を選択することで、それまでの小さな我に囚われた自分から抜け出し
さらにパワーアップした新しい自分に生まれ変わることができます。

しかし、この自己刷新とライフスタイルの再選択という脱皮を経験しないで
わが道を貫こうとすると大抵うまくいきません。
自己愛中毒に陥り自ら窒息するか
他人の批判を蹴散らし厄介な人物との評価を受けながら世の中をしぶとく生きるしかありません。
北条氏のケースは歪んだ形に肥大し過ぎてしまった自己愛の典型と見ることができます。
彼女のブログには「グロテスクだ」というコメントがいくつか散見されたのですが
この一連の騒動をすべてひっくるめてグロテスクなのかと一瞬思ったのですが
私はこの女性から滲み出る幼児性とその思考回路が
先ほどの高校生のものではなく30にもなろうとする人間のものである
というただその一点に強烈なグロテスクさを感じました。
ツイッターでいろいろと指摘されていた時点で内省できればよかったものの
そこからあのブログの切り返しときたら
スラムダンク安西先生の「まるで成長していない...」の1コマが脳裏に浮かびます。

自分の生死すら他人に依存してしまう危機的状況であるならば
物書きする以前に本気で治療に専念したほうがいい。
仕事する前にやるべきことがあんだろ。死ぬ死ぬとか軽々しく言うな。
本当に死んでいった人たちと残された人たちに失礼極まりないだろ
というのが私の率直な見解です。

ライフスタイルを再選択せよ 

そんな彼女が活路を見い出すとするならば、それはやはりテレビの世界でしょう。
母から「ブスな上に性格も悪かったらどうするの!?」と言われ
「確かにその通りだ!」と
性格を改善しようと自分なりに努力して育った身としては
北条氏の美貌はあまりにも眩しく羨ましい資質です。
しかし残念なことに今はその美しさが活かし切られておらず、
むしろその美しさが仇となっているかもしれません。
私も北条氏の顔写真から

「ああ、この人はかわいいから今まで多少のことは多めに見逃されてきたんだろうな。
人生イージーモードで生きてきたから自己鍛錬する機会に恵まれなかったんだな。
人目が気になって対人恐怖症になったという話も自意識が高すぎるゆえの代償だな」

と真実かどうか定かではない偏見を抱いてしまいました。
ブスが生き残るには性格と知性を磨き上げ、タフネスを身につける他にないのです。
誰かが仰っていた通り、彼女はネット向きではなかった。
あれだけ見てくれがよいのであればそれをもっと活かす方向に使えばよろしいかと。
絵面が大事なテレビの世界でこそ、彼女の本領が発揮されるのではないかと思います。
媚ではなく、自立した大人の女性として真面目路線でいくか
タレントになって痛い女キャラを確立すればいいんじゃないかな。
ポスト香山リカとかポスト西川史子を狙えばいいんじゃないかな
なんて言ったら西川さんに失礼にあたりますね。

なにはともあれ、あれだけ叩かれてるんだから
いい加減に自分の非を認めてやり直せばいいと思います。
完璧な人間なんていないし、間違いを見つけたら早めに直していけばいいだけです。
脳細胞は日々、新しく思考するために破壊と創造を繰り返しているとどこかで知りました。
自分の考えは間違っていたかもと気づいて
徹底的に打ちのめされることによって新しく見えてくる地平があると思います。
今からでも全然遅くないはずです。その先に行くことができればきっと人間が磨かれると思います。
アドラーが言っていた通り、その気があれば人生はいつでもやり直せるはずですから。

 

 

破壊と再生といったら
今はただただ熊本の復興を願うばかりです。

 

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